空太お迎え２

大きな荷物をなるべくぶつけないように、そろりそろりと帰宅した。

帰宅して箱を開けてウィッグをつけると
「まあ本当に可愛いおぼっちゃんだこと」
と思わず言ってしまうほどのかわいらしさ。お前は近所のオバチャンか（笑）。

でも、真っ裸。まるだし。

ちょうど秋葉原に行く用ができたので、秋葉原の天使のすみかにも行くことにする。

そこでとりあえず委託のディーラーさんのシャツとジーンズを買い、真っ裸の柊也が待つ自宅へと戻る。

それで撮った写真がこれ。携帯のカメラなんで画像悪悪。

空太お迎え１

2008年1月中旬、急に手芸がしたくなる。

いつもならあみぐるみを作る程度で抑えられた手芸への欲求は高まり続け、ついに人形服作りた～い!!と思うようになる。ふとボークスのサイトなんか見ちゃったりして。

SDは大きいからMSDだな、MSDはメイクや組み立てに自信がないからフルチョイスかなあと、色々調べてるうちにずちゅーんと私のハートを撃った男の子がおりました。

幼SDの空太。

え？　限定？　ドルパ？　それなに？レベルの私は、某掲示板にて情報を収集し、どうやら限定っ子だけどまだお店に行けばお迎え出来そうなことがわかる。

仕事を終え、新年会の時間までの僅かな時間の約３０分を使い、銀座のすみかに行くと、空太・千夏ともにお迎えOK。

しかし、店長さん１人で先客の対応中。全国のSRやすみかに在庫の確認を行っている模様だった。ずっと電話してる。時間がない私はその日は諦めた。

縁がなかったんだな。

そんな風にも思った。

でも、新年会で大酒食らってる最中もずっと空太のことが気になって。

大酔っぱらいして帰宅してもまだ気になって。

普段なら飲み会の翌日は昼間で寝ている私が、午前9時に起きて仕事行く時よりも念入りに支度をし、午前10時半家を出て銀座のすみかに向かった。

銀座の駅に着くと開店5分前。店に一応確認をしておこうと電話しても話し中。リダイヤル10数回で繋がり、鼻息も荒く

「ハァハァ、空太、まだいますか？　ハァハァ」

「いますよ～」

「じゃあいますぐ行きます。もう行きます」

と慌てて電話を切り、走り出そうとする私に店長さんが言う。

「最後の１人ですので、お取り置きしておきますね」

縁、あったんだ。良かったよう。

でも、空太、真っ裸でお迎え。

どうするんだろうね。